今年揚がった真珠を、今、加工しています。私は、調色と言う
一般の真珠に施されている染料でピンク色に色付けしないので
自然が生み出した色を活かした自然の息吹を秘めた真珠を作ろうと
ここの所ずっと珠を引き締めたり、穴を開けたり、磨いたりしています。
本当に良い真珠は、干渉色といって光の透過や反射によって、虹の様に
色んな色を見せてくれます。晴れた日、曇った日、着る服の色でも色が変化します。
この、自然色に目が行くようになると、真珠の事が気になってしまう
不思議な魅力を持っています。見ていると心が和らいでくるのです。
今年も、自然にピンクの色をみせてくれる真珠達。
同じように見えても、みんな、それぞれに個性があって自分を主張するんですが、
加工をしながら、お客様に愛して頂き、大事にして貰えるように手間を掛けて
優しくて、お客様を幸せな気持ちにしてくれる真珠に育て上げるのが私の仕事。
その子達をより美しく、引き立てるように色んな製品に作り上げるのがお母さんの仕事。
夫婦で力を合わせて、また、今年も皆さんに喜んで頂けるよう心を込めて作ります。